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座標終生

素晴らしきかな人生にしたいおじさんのつぶやきです。

中にいるとその特異さに気付かない

 

 げんきとは「自分なりのストーリーを見つける」ことだそうで、ここのところ元気がない日本に元気を取り戻してほしいという願いを込めてこのタイトルにしたのだそうだ。単語や年号を覚える歴史ではなく、今の日本に通じる人間の営みを感じる歴史書だった。内容は、二人の社会学者が対談形式で18の疑問について日本の歴史を語り合う構成となっている。

 

最初の疑問「縄文式土器はなぜ世界一古いのか?」の対談から意外だった。

土器は重いので持ち運びに適さない。よって土器が出土するということは、そこに定住していたことを示すらしい。つまり日本は農耕をする前の縄文時代から安定的に食料を確保し、争いも少なかった場所だったことが分かるのだそうだ。

 

この本を読むと、中に居るとその特異さに気付かないことが分かる。

封建社会とは、王様が居て身分が有って農民が居てと、どこの国でも似たようなものだと思っていたが違うみたいだ。中国では天が皇帝を生む儒教の教え、西洋では教会と諸国の関係それぞれ独自のルールで社会が動いている。日本では幕府が行政を行うも天皇がそれを任命するという二重支配の独特のルールがある。新しい支配者が天皇家を倒して次の社会を作れば分かりやすいのだけれど実際はそうはならない。天皇家と新しい支配者は絶妙なバランスで相互作用していたようだ。(ここの部分は難しい)

 

人間が社会を形成して生きていくには何かしら納得できるルールが必要となる。世界中同じ人間なのにね~。環境や習慣でこうも変わるのか?ホント人間とは面倒くさい生き物なんだなと思えた。そこが面白いとも言えるのだけれど。

 

日本人はこの特異性でこれからをどう乗り越えていくかだな~。なんて。