座標終生

素晴らしきかな人生にしたいおじさんのつぶやきです。

当時の視点から見る(戦争まで歴史を決めた交渉と日本の失敗)

 

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

 

 日本がどういう経緯で戦争に至ったのかを知りたくて読んでみた。今年読んだ本の中で一番読みごたえがあった。

 

内容としては戦前の重要な三つの交渉について書かれている。

 1.リットン調査団の報告書

 2.日独伊三国同盟を結ぶまで

 3.日米交渉(ハルノート

どれも中高生に対して講義をするという形式だが、著者加藤さんの講義に応募してくるだけあって皆賢いなと思えた。日本の未来は明るい。

 

読んで一番感じたのは本にも書かれている「選択は真空状態で行われるわけではない」というところ。また、結果を知った現代から見るのと、現在進行形の当時から見る景色は違うということかな。

 

興味深かったはなし

  • 41年米国において徴兵制を続けるか否かの投票結果は一票差で可決
  • 日本が三国同盟に締結に急いだのは独をけん制し仏印確保を確実にするため
  • 対日全面禁輸は強硬派が大統領とハルが夏休み不在の間に進めていた

 

敗戦というものがショックで生生しく「戦争はダメ」という感情論が強かったところからようやく客観的に見られる時代になって来たということか。

冒頭に在る「戦争とは相手国の憲法を書き換えること」という理論から行くと、天皇を中心とした当時の日本の国家体制が民主主義国家体制に書き換えられたということなのだろうか。軍の統帥権や女性には無かった選挙権など是正されて良かったと思える。

 

よく言われる説。

  • 米国は真珠湾攻撃を事前に知っていたが世論を参戦に持っていくために意図的に見逃した。
  • 日本大使館送別会明けで宣戦布告が遅れた。

どちらも違うとあったが、さらっと流れていったので、もう少し詳細が知りたかったか?別の本の紹介(帝国の参謀)があったのでそっちを読みたくなった。