半年ぶりに映画館へ行った。観たのは”ワンスアポンアタイムインハリウッド”。
クエンティン=タランティーノ監督が好きだからねー。
内容:舞台は1969年のハリウッド。落ち目の俳優リック(レオナルド=ディカプリオ)と彼のスタントマンクリフ(ブラッド=ピット)の日常と、ある事件に巻き込まれるはなし。
後で調べたけれど、この作品は実話じゃないみたいね。実際の事件をモチーフに作られたフィクションで、リックもクリフも実在しなかった。ブルースリーやマックウィーンなど実在の人たちが出てくるけれど史実とはちょっと違うはなしだった。(イングロリアスバスターズでヒトラーが殺される様な感じか)それであのシーンがあるのか~と、タランティーノの優しさが分かった。
以下感想
まず思ったのが、タランティーノ監督は重厚な作品を撮るようになったなぁということ。前作のヘイトフルエイトもそうだが、「こうだからこう」じゃなく何気ないところをじっくり丁寧に描いている感じがする。
だから、ブラピがただ車を運転するだけでも「このおっさん色々思うところがあるんだろうな」と感じられる。
あと、当時のTV番組や音楽、CMが出てきて分かる人にはたまらないんだろうなと思えた。デロデロと馬鹿デカい燃費の悪そうなアメ車がたくさん走っている古き良き時代。(ヒッピーやプレイボーイパーティで人生を謳歌していた若者たちはあれからどうなったんだろうか?)
全体的にでかくゆったりとした感じだが、それでも終盤の事件シーンになるとタランティーノタッチの毒々しさが健在だった。グロ~
いい本読んだ後と同じで、少し経ってからじわじわと心に染み込んで評価が上がる気もするな。
星3.5/5
駄文:タランティーノ作品て
二十代の頃にパルプフィクション、レザボアドッグスに出会い「なんじゃこりゃ!」と衝撃を受けたタランティーノ作品。
読めないストーリー、独自のセンスで選ばれたカッコいい音楽、その上米国人なのに日本のヤクザ映画の影響を受けていたりして変わっていた。
「何考えてんだ~タランティーノ!」
新作が発表されれば観ていたし、サントラCDも買っていた。
それでもキルビルあたりで「このシーンは〇〇のオマージュ」「このシーンは〇〇タッチに」「この俳優は〇〇に出演していた人」というのに飽きてきた。
「オリジナリティ無いのかよ~人のパクリばっかりじゃん。」と思って見るのを止めた時期がある。やたらグロいのもね~辟易する。
それでも現代アートって他の作品を利用したり、音楽だって他人の曲を使ったりしているものもあるので、色々なものをミックスするのも価値が在るのかな~と、グロいのはどうかと思うが、痛いとか冷や冷やするシーンは作品の力かな~と。
ここのところ再びタランティーノ作品が好きになっているのだ。
これからも観ていくかな。