話題になっていたので読んでみた。
タイトルが中々インパクト有るけれど、内容はスマホが脳に与える影響だけでなく現代社会がいかに人間の身体と乖離したものであるかが書かれていた。
著者が言うには、人間の身体は1万年前の狩猟採取時代に適したままだそうだ。
現代人に多い肥満や精神疾患はその影響とのことだった。
狩猟採取時代の人間は、高カロリーのものを食べることで飢えを防ぎ、周囲の刺激に対し即心拍数を上げることで猛獣や敵に対応していたそうだ。
本来、生物は環境に適応して進化していくのだが、人間は社会の変化が早いので身体の進化が追い付いていない。更に最近のデジタル社会はあまりにも変化が急激で、身体へどう影響するのかは研究すら追い付いていないらしい。
その中でも「スマホ」は人間の本能に直接訴えかけてくる様に設計されていて、次から次に情報が出てくることでドーパミンを刺激させているそうだ。
特に感受性の強い子供や若者への影響が深刻で、世界的にスマホ依存症になって精神疾患になる人が増加し、IQも低下しているらしい。
改めて街でスマホ見ながら歩いている若者を良く見る。
自分は若者ではないけれど、物を考えられなくなったなと感じたことがあった。
先週山陰で豪雨があったとき丁度島根に居た。
お昼過ぎに仕事を終え、広島へ戻るべくレンタカーで出発。高速に乗ったのだけれど「通行止め」で直ぐ降ろされてしまった。
昔だったら道に迷えば地図を広げてルートを探したり地元の人に聞いたりしてたよな。
「ソノサキヒダリホウコウデス・・・」
今はただ、ひたすらナビに従って心細くなるような知らない山道を走る。
俺って何も考えてないよな・・・ただ言われた通りハンドルを切るだけ・・・。
本の最後には「自分を取り戻す」対策が紹介されている。
・SNSはPCだけにする。
・運動する。
・・・
脳は身体を動かすために進化している。身体を動かすなら何でもいいらしい。
やっぱ身体を動かすことは大切なんだよな。
散歩しよ。
おじさんでこれだもんな。
今の子供は大丈夫か。