ヒロニューのブログ

人生を充実させたいアラフィフ独身おじさんのつぶやきです。

コロナで出会えたサカナクション

特別お題「わたしの推し

 

わたしの推しというお題がちょうど来たので、サカナクションについて書いてみようと思う。

偉そうに言っているが、彼らの曲を聴くようになったのは今年のゴールデンウィークだ。FMをBGMに在宅勤務をしていたら「新宝島」が流れてきた。

このまま君を~連れて行くよ~

ここで心にぐっと来るものが有った。何なんだこのわくわく感は・・・。久々に味わうこの感覚。
早速YOUTUBEで動画を探してみると、これまた面白いMVだった。(今更言うまでもないドリフのパロディ。田中雄介監督のセンスが好き)


www.youtube.com


そこから彼らの動画をあさる。
今までの経験上、好きな曲が有っても他の曲は好みじゃないと思うミュージシャンが多かったのだがサカナクションは違った。他の曲も良かった。

2日後にはCDアルバムを買った。(年代のせいかCDという形が好き)
834.194といやつ。2019年製作で様々な特典は既に終わっていたが曲は良かった。
翌6月にベストアルバムの魚図鑑を買ってみる。これも良かった。
ここから毎月さかのぼって月いちで1枚ずつアルバムを買っていくことにする。
7月sakanaction、
8月DocumentaLy
9月kikUUiki、
10月シンシロ、
11月NIGHT FISHING、
12月ついに1stアルバムの「GO TO THE FUTURE」までたどり着いた。

驚いたことに、さかのぼっていく間曲の質が落ちる感覚は無く、最初のアルバムから完成度が高いことを知る。(キン肉マンなんて超人オリンピックが始まる8巻まであまり面白くなかったもんななんて)


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何なんだろうこの魅力。
聴いていくとどうも「新宝島」は彼らの作品では亜種の様な感じ。もっと詩的な静かな曲が多い。うまく言えないけれど複合的な造りの音楽だ。愛だ恋だ言わないのが好きなのかもしれない。
ボーカルの山口一郎さんは彫刻家のイサムノグチが好きな様で日曜美術館に出ていた。
確かに、静と動、自然と人工的なものの合わさったイサムノグチの彫刻はサカナクションの曲に共通するものが有るなと感じた。

先日読んだ本立花隆の最終講義では「どんな領域でもまず先人たちが積み上げたものを学習することが必要。アウトプット量はそれまでのインプット量に比例する」「文芸、芸術ではいきなりアウトプットできるが、先人のことをある程度知っておかないと剽窃、盗作呼ばわりされることになる。」と書かれていた。
現代のアート活動において、過去のことを勉強しつつも自分のユニークさを出していくという作業は難しいだろうなと思える。この絶妙なバランスとセンスで新しい楽曲を提供していく山口さんは天才なんだろうなと感服する。


更にSNSでもサカナクションを追うようになる。その中で今年2年ぶりにライブツアーをやることを知る。

死ぬまでに一度は生で聴いてみたいな~

こんだけ人気のバンドなんで新参者のわしなんて行ける訳ないと思っていたが、応募だけしてみることにした。

そしたら当選したんだよな。

 


で、行ってきました2021年12月26日の福岡ライブ。

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寒かった~

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久々に見たこの大人数。

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感想。
ステージは50mくらい離れていたが確かに彼らは存在していた。
サカナクションて本当に実在するんだ~と言った変な感じだった。
知らない間に涙が出ていた。

あと感じたのはファンのまじめさ。若者が多いのに「皆でライブを成功させよう!」という気持ちでコロナ対策をきっちり守り、マスクをして声を上げる人は居なかった。手を振ったり拍手することで気持ちを表していた。

アラフィフの自分にもこんな感動を与えてくれたサカナクションに感謝したい。ある意味コロナが流行ったことで出会えたのかも知れない。コロナにも感謝か。

今度は大声をあげらるれる環境でもっと近い所からライブ感を味わってみたいな~