あけましておめでとうございます。
今回の年末年始はこの本を読んだ。
著者は、がん研究センター中央病院で精神腫瘍学(がん患者の心のケア)を行っている先生。日々、がん患者と向き合っていく中で色々と学んだことが書かれていた。
がん患者の心のケアとは、がんを患ったことで弱った人の心をケアしていくことだと漠然に考えていたが、実際がん患者の心は告知から徐々に変化していくそうで、それに寄り添いながらゆっくり行うそうだ。
人の心はレジリンス(悩みに向き合う力)を持っており、病気と向き合う過程で新たな世界観を見つけるPTG(心的外傷後成長)というものがあるらしい。こういう医学用語があるということは誰しもが持っていることということか。人間は強いよなと思えた。
でも、自分が先生だとして、人の生き死にに関わる話を聞いて、仕事が終わってTVのお笑い番組見て素直に笑えるだろうか?とても自分には務まらない様な気がする。
mustとwantの話が印象的だった。
普段の生活がまじめで優秀な人ほどmust優先でがんになったとき自分が何を欲しているのか分からなくなり戸惑うらしい。これがレジリンスを妨げるため場合によっては患者の生い立ちや生き方などにも触れてケアしてくれるそうだ。ありがたい仕事だ。
幸い自分は健康であるが今年はwant(わたしは何を欲しているのか)を意識して日々を大切に生きていこうと思う。
今年もよろしくお願いします。