広島に居るので毛利家についてちゃんと知っておこうと思い、この本を読んでみた。
内容は、広島の一領主だった毛利元就が、如何に戦や調略を繰り返して戦国大名になっていったのかを説明している。
元就が若い頃の中国地方は尼子氏・大友氏が支配していて、小さな地方領主はどっちにつくのか、誰と親戚になっておくのかが命に影響するため常に上の顔色をうかがい、気苦労が絶えない存在だった。
中国地方は古くから土地が豊かだったからか?〇〇城とか〇〇氏とか細かいグループがたくさん登場する。寝返ったり元に戻ったりと動きが激しく何度も読み返した。
当時、殿様と家来という関係は一つではなく、殿はあくまでもグループの代表で上下関係は無く対等だとか、社会が太平となった江戸時代とは違い戦国時代は流動的な所が多い。
自分の命をかけたゲームを見ている様な感じだった。
元就の運や頭が良かったのか?結束力があったためか?毛利家は次第に力をつけていき遂には中国地方を収める戦国大名になる。
面白いことに大大名になっても元就は「毛利家を良いと思っている人など居ない」と息子たちに家の結束を促す手紙を出している。70超えても義理立てして出陣したり終始周りへの気遣いを忘れなかった様だ。三本の矢のはなしが有るように終始チームワークを重視した人なんだろうなと思った。
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