IMAXで鑑賞。AIと人類の戦いの話。AKIRA、攻殻機動隊、ラピュタ等日本の作品が影響しているんだろうなと思う箇所が随所あった。
大体こういう話となるとAI(機械やロボット)側が圧倒的に強く、人間側が追い詰められている設定が多いのだが、この作品では違っていて新しかった。
AIを殲滅することにした西側諸国vsAIと共存しているニューアジアの戦い。
一神教と多神教の違いなのか。
テクノロジーと東南アジアの田舎や雑多なアンバランスな感じが良く出来ていて「未来はこんな感じになるんだろうな」とブレードランナー世界のアップデートを感じながら見ていた。
シモン・ストーレンハーグの世界観みたいにも見える。こういうの好きなんだよな。
以下ややネタばれ注意
米国はノマドと呼ばれる巨大な構造物を軌道上に建設して世界を監視し、問題とあらばカンボジアの農村だろうがネパールの寺院にも攻撃していた。ブォンと軌道からレーザーサーチしてくるシーンが恐ろしく、ミサイルが民間施設を吹っ飛ばすシーンは最近のニュース映像を思い出し眼を背けたくなる。
不満点。
・物語のキーとなるAKIRAみたいな少女アルフィー。かわいいんだけれど彼女の能
力がちょっと物足りなかったかな。
・ノマド。設定が曖昧。どれ位の大きさなんだ?どこに在るんだよ~。
・最後の流れ。ごちゃごちゃしてちょっと分かり辛かった。
今書きながら思ったけれど所々出てくる日本語表記、AI謙さんの話す日本語、そういえば最終目的地と言われミサイルが進んでいたのは日本の方だったような・・・。ひょっとして日本はこの西側諸国に含まれていなくてニューアジアの方に含まれていたのかも知れない。
確かにネットで言われているギャレス・エドワーズ監督の日本愛を感じた。
★4/5