YouTubeでチャンネルを登録している「樺チャンネル」の樺沢先生が書いた本を読んでみた。
本はちょっとぶ厚かったが、内容を箇条書きにし、重要な文は着色したり、線を引いてあったので読みやすかった。読者を飽きさせないように細かい工夫をしているところがYouTubeでも簡素に分かりやすく話す樺沢先生らしいなと思った。
この本は、幸福を得るための精神論ではなく、幸福感に直結する「脳内物質」をどう出すかという切り口から幸福を得る方法を具体的に解説している点が面白かった。
まず、数ある脳内物質の中から「セロトニン」、「オキシトシン」、「ドーパミン」をピックアップし、それらには優先順位があって順番に満たしていないと幸福感は得られないというところから始まる。(三段重ね理論)
1.セロトニン的幸福感=心と身体の健康
2.オキシトシン的幸福感=つながり・愛
3.ドーパミン的幸福感=成功・お金
孤独気味なわたしとしては2番目の「オキシトシン的幸福=つながり・愛」をどう得るかに興味があった。
「孤独は弧毒」(孤独は喫煙者並みに身体に悪いらしい。ショック・・・)
つながりは自ら構築するもの。
人間関係に文句を言って相談に来る人は、改善する努力をしていない人が多いそうだ。人間関係は育てる努力をしなければ何も始まらない。
ここは耳が痛かった。
何事も「能動的にしなければ得られない」ということだな~。何かしないとな~。
あと、中にはポツポツと「実践ワーク」(ポジティブな文章を毎日の日記に3行書くとか)が出てくる。実際にやった人の結果や感想が添付されていて説得力があった。
「親切をあえてしてみる」という実践ワークを実行してみたら確かに気持ちに変化があった。
先日、デパートのエスカレーターに乗り込む際、横から来たヤンキー風の兄ちゃんに先を譲ったら、後で外へ出る際、ドアを開けて待ってくれた。偶然かも知れないけれど「親切しよう」という気持ちが伝わったのかも知れない。
最近は街へ出るとしょっちゅう苛立っていたが、今回親切ワークを意識的にしてみることで心が穏やかになれた。
また、幸福は「結果」ではない。「プロセス(過程)」である。「今ここが大切」と、いう言葉にハッとさせられた。
今この瞬間の「幸福」は意識しないと分からない。
この本は色々と気付かさせてくれた。実践ありきなので、これからも実践ワークを意識していきたい。
樺沢先生ありがとうございました。