青森旅行最終日。午後は移動になるので、勝負は午前中。開館前の三内丸山遺跡へバスで向かう。グーグルには無かったけれど、遺跡へは市内から20分ほどで直行できた。
着いてびっくり。こんなに立派な建物だとは・・・予想外だった。遺跡に入るには出土品の展示物、歴史説明、お土産コーナーが在るこの建物を通らなくてはならない。(今は土偶展やってた)
9時。開館と同時に中へ入る。
建物の裏手に広大な敷地。この遺跡は、もともとスタジアムを建設するべく土地を調査していたら見つかったものらしい。広さは東京ドーム7個分にも及ぶそうだ。
この道路幅は縄文時代そのものだとか。
しばらく歩くと復元された建物が見えてくる。茅葺好きにはたまらない。
せっかくなのでガイドさんの説明を聞きながら巡ることにする。
約5千年前、ここで縄文の人々は1700年間もの間暮らしていたそうだ。武器など争いの形跡は無く、穏やかに暮らしていたのだそうだ。1700年て何世代だろう?今の我々よりよっぽど安定した生活をしているよな。
奥にある巨大な茅葺の建物。
中に入ってみると外から見る以上に広い。ここは集会に使われていたか?共同住宅か?
次に三内丸山遺跡を決定づけた場所へ案内される。
これが一番驚いた。
どーん!
伝わるかな。この巨大さ。写真じゃ分かりづらいかな?現物はかなり大きい。これを見られただけでも青森に来た甲斐があった。
1994年に、この直径約2mの穴が6個発見されたそうだ。
「こりゃとんでもないものを見つけてしまった」
これによりスタジアム建設は中止され、遺跡を残す方向に計画が変更されたそうだ。
確かに、こんなのが出てきたら遺跡を展示しようとなるわな~。
ちなみに、このシンボル的な六本柱建物は先ほどの柱穴を再現して横に建てたもの。
この巨大なクリの木は日本では確保できないため、ロシアのものなんだって。資料が残っている訳では無いので、実際はどういった構造物だったかは分からないそうだ。 海を見るやぐらだったのか?宗教儀式に使われたのか?
いずれにしても何か巨大な建造物が在ったのは確かだ。穴の間隔は35cmの倍数で縄文尺という規格に合っているそうだ。
出土品から広範囲の物流が有ったことも確認されている。今回ここを訪れて、縄文時代は想像以上に発達していて豊かだったことを知れた。青森旅行を計画している人には是非ここをオススメしたい。
最後に青森県立美術館へ寄る。
美術館は三内丸山遺跡から徒歩10分くらいのところにある。
巨大なシャガールの絵(舞台で使われていたスクリーンらしい)が圧巻。大きいものはインパクトがある。
ねぶたの色彩に影響を受けた棟方志功の版画もたくさんあった。
あおもり犬は行き方が分かりづらかったか。
流石にこの辺りで疲れてきた。
13時前のバスで青森駅に戻り、30分のリムジンバスで青森空港へ。
ここで味噌カレーラーメンなるものを食べて旅のシメとした。美味しかった。色々考えるよな〜
短い期間だったが充実した時間を過ごすことができた。旅は面白いね〜
青森ありがとうございました。またね。