ヒロニューのブログ

人生を充実させたいアラフィフ独身おじさんのつぶやきです。

上下じゃないけれど上(1~9)の書評(21Lessons)

今回のステイホーム期間はこの本を読んだ。

21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考
 

 

最近、アフターコロナの世界はどうなるのか?といった番組によく出ている歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリさんの本。
色々考えさせらることが多いので気になるところをメモしながら2回目を読んでいる。メモが増え最初の方を忘れてしまいそうなのでここで投稿しとく。

昨年読んだユヴァルさんの「サピエンス全史」は、とても読みごたえがあった。人間の環境破壊なんて最近始まったことじゃないこと、生物学からみれば同性愛は異常じゃないなど、考え方をいくつも変えさせられる意欲的な読み物だった。

 

hironew170109.hatenablog.com


ただ、読むと疲れるので次の「ホモデウス」はちょっと保留していたんだよな~。

そんな中TV番組にユヴァルさんが出ていた。
「今」に焦点をあてて書いた3冊目の本「21lessons」をベースに語っていた。
これからの世界をどう生きていくのか?
籠っているうちに何かヒントになるものが見つかればよいな~と思い、アマゾンで取り寄せて読んでみることにした。

 

 

内容は本の題にもなっている21のテーマに沿って人類がこれからどうなるのかが考察されている。

 

テーマ(今回は9まで)

1.幻滅

2.雇用

3.自由

4.平等

5.コミュニティ

6.文明

7.ナショナリズム

8.宗教

9.移民 

 

今まで、世界はグローバル化した自由資本主義が正解で、このまま繁栄していくのだろうと、安易に考えていた。

う~む。どうも違うようだ。

ここに来て各国は内向きになっている。自由主義もどうなのか?本にはビッグデータなどは、プライバシーの無い独裁国家の方が高精度のものを得られて有利になるとあった。更に、本書に何度も出てくる「ITとバイオテクノロジーの革命」が今までにない危機を人類に与えるそうだ。


これからの世界を生きる子供たちに贈ることばとして、

「心の安定を失わず繰り返し自分を仕立て直す能力が大切」と書いてあった。

「この仕事が生き残る」とか「こういう資格を持て」とかじゃなく、仕事を変えても生き残れるしなやかさを持てということ。仕事が変わること前提だった。そこに「心の安定を失わず」だ。

AIのはなしも興味深かった。
AIが進化していくと人間のように意識を持つようになり邪魔な人間を殺していくようになるという(ターミネーターみたいな)はなしが良くある。
これはどうも違うみたいで「知識」をいくら積んでも「意識」を持つようにはならないそうだ。(意識とはまだよく分かってないみたい)
それ以上に、AIが人間をハッキングする様になるはなしの方が恐ろしい。

好みに合った動画が紹介されるYOU TUBEgoogle検索で上位に行くように考える言葉、我々は知らず知らずのうちにアルゴリズム支配の入り口に立っているのか?